採寸
オーダーなので採寸は当然ですが、お客様の体型を細かく分析し、より美しいシルエットに仕上げることや、お客様の着心地に対するご要望までお聞きします。
製図
採寸で得たデータをもとに製図(型紙)を起こしていきます。
お客様が選んだ糸(素材)、編地、デザインを忠実に再現しながら、美しいシルエットや、お客様に着心地に対するこだわりにまで応えるには、製図にも高度な技術が必要です。
編み落とし
家庭機によるパーツの編み落とし。
ほとんどのニット製品が自動機で編み落とされる中、家庭機(手動)でゲージを正確に取り、なお且つ寸法どおりに編み落とす技術は、熟練職人にしか出来ません。
プレス
編み落ちた各パーツは当初丸まっているため、アイロンでプレスをかけます。
その際、編地や寸法を正確に整えるには職人の確かな目と技術が必要です。
単純に丸まったものを平たく伸ばすこととは異なります。
リンキング
主に前立て、襟周りなどの曲線部分(縁取りのパイピング)を剥ぎ合わせる工程です。
ニット製品なので一目一目、どこの目を拾っていくかの判断によって曲線の美しさが変わってきます。
ミシン
各パーツの直線部分を剥ぎ合わせる工程です。生地とは違いニットは伸びやすいので、一針一針丁寧に縫っていきます。
綴じ
裾や袖口などを始末する工程です。表に響かず美しく仕上げるためには、一針一針根気よく手作業でおこなわなければなりません。
仕上げプレス
服として形になったものを仕上げプレスで整えていきます。何度もボディーに着せ、立体的なシルエットや寸法を確認しながらの作業となります。
仕上げ
肩パット、釦などの付属品を付けながら製品チェックもおこないます。
最後に製作責任者2名による最終確認を経て完成となります。